自動車部品大手のマレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)が1日、私的整理の一つである事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)制度の利用を申請した。負債総額は1.1兆円規模に達し、過去最大級となる。日産自動車は一部、在庫の引き取りなどに応じる見通しだが、今後、資金支援する企業の選定が始まり、車部品業界の再編が加速する可能性がある。
以上、報道参照

2021年9月末時点では、みずほ銀行は約3600億円、三井住友銀行が約1700億円、三菱UFJ銀行、りそな銀行(埼玉りそな銀行)など、大手行が軒並み貸し付けている。また、日本政策投資銀行とみずほ銀行がそれぞれ優先株式に約350億円を投資している。
マレリHDの2020年12月末時点での借入金は約1兆1000億円。ADRでは50%以上の債務カットが一般的で、90%までカット率を引き上げる場合もあるという。

旧カルソニックカンセイの紆余曲折は、2016年にゴーン日産が米投資ファンドのKKRに買収総額約5000億円で売却したことに始まる。
KKRは2018年に、伊マレリをフィアットGのFCAから62億ユーロ(約8000億円)で買収、旧カルソニックカンセイと統合させ、買収額を旧カルソニックカンセイに抱えさせるとともに、イタリア政府の買収条件となったマレリの名を残すことで、旧カルソニックカンセイの社名をマレリHDに変更した。

マレリHDの株主はCKホールディングス100%、CK-HDの株主は米投資ファンドのKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)の完全子会社である。
マレリHDはもはや日本企業ではなく多国籍企業でもある。

資金不足に陥っているのは、日産の販売台数減も原因だろうが、伊マレリを旧カルソニックカンセイに62億ユーロ(約8000億円)で買収させたことにも起因している。半導体不足で世界の自動車メーカーが減産に追い込まれている。車載用半導体不足は部品メーカーの同社に直接間接に大きく影響している。

KKRの伊マレリの買収資金は各国の銀行が融資しており(結果、カルソニック⇒現jマレリHDが借入者)、日本の銀行だけの問題ではない。

またカルソニック時代より負債が3倍増になっており、その負債をどうにかしてくれというADR、運用資産25兆円あまりのKKRであり、投資の当然のリスクとして自ら対応すべき問題ではないだろうか。KKRは日本の銀行を食い物にしようとしているのではないだろうか。

利益が出だしたら、どっかに高額で売却して投資利益を稼ぐのが投資ファンドの実正体でもある。当然、投資リスクである利益が出なかった場合、ADRとかで金融機関に融資金を減額させる等姑息な手段を使わせず、自ら再建させるのが筋ではないだろうか。

KKR傘下になり、カルソニックの工場はすでに4ヶ所閉鎖し、カルソニックの埼玉本社ビルも豪不動産会社に売却している。
日本の銀行が支援するとすれば、マレリHDを再分割し、旧カルソニックの経営再建分だけに集中させるべきだろう。
マレリHDはこんな状態では、100年に一度の自動車大変革期の新技術開発の「CASE」投資も限られ、旧カルソニック・マレリHDの近い将来は危ういものとなろう。

ハゲダカのKKRは日本を日本の銀行をカモにしたいようだ。KKRの共同代表にはハゲタカの極み隣国系のペ·ヨンボム氏が就任していることもなんともいえない存在だ(ハゲタカ生活で資産11億ドル以上)。今回のADR申請も本体ではペ·ヨンボムCEOが主導しているものと思われる。

前回記事
https://n-seikei.jp/2022/02/post-81401.html